本を読むこと=自分を客観視するということ。
先日購入した本を少しずつ読み進めてきて、物語も中盤にさしかかったところで思ったことを書いてみる。
本の中で主人公の暁海の結婚に対する心情として綴られていた言葉が印象的だった。
暁海は今の自分に価値を見出すことができずにいた。
結婚はそんな自分を今いる場所から自由にしてくれるものであり、稼ぎのある男と結婚して子供を産んで夫の庇護のもとで一生安心していたいという気持ち。
自分の生活基盤を夫という名の他人にゆだねることの不安定さを自分の親を見て知りながらも、それでもここから連れ出してほしいと男に縋りつくしかない現実。
正直自分もそう思ったことがある。
仕事が嫌で仕方がなかった時、仕事を辞めることを目的に結婚を望んでいた。
そんな考えは間違っていると頭ではわかっていても、自力でそこから抜け出す勇気もない。
相手によりかかって生きることは楽だからだ。
それにしても、最初は一冊読み切れるか心配だったが大丈夫そうだ。